沙羅曼蛇かサンダーフォースか。縦横スクロールなシューティング、Assault Squadron。

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ヒャッハー!KarzZombieだ。今でこそシューティングゲームはずっと縦スクロール、ずっと横スクロール…だったりするが、

20年以上前は、ひとつのゲームで、ステージ毎に縦スクロールシューティングと、横スクロールシューティングを繰り返す…なんてのもめずらしくなかった。

たとえば、コナミの「沙羅曼蛇」。

たとえば、テクノソフトの「サンダーフォース」。

いずれも傑作だった。

今日はそんな過去の傑作をホーフツとしちゃうシューティングを紹介しよう。

Assault Squadronだ。

「Assault Squadron」

最初に言っておくが、Assault Squadronは傑作ではない。

どちらかといえば凡作だ。

つまらないわけではない。

爽快感はそれなりにあるし、それなりに楽しめる。

115円ならお買い得だろう。

「Assault Squadron」

だが、iPhoneシューティング界の巨匠、「怒首領蜂大復活」先生あたりと比較しちゃうと、さすがにかすむ。

千円出してでも先生の方買っておけ、と思ってしまう。

「Assault Squadron」

敵の配置やボスなどは嫌らしいくらいに練られていて好感触なのだが、なんというか、ゲームシステム事態に練りこみが欲しかった。

縦スクロールと横スクロールに明白な違いがない。

「Assault Squadron」

例えば、縦スクロールシューティングといえば、今日では弾幕シューティングに代表"されるような、どう避けるか、あるいはどう瞬間的に倒すかという、爽快感を重視したつくりのシューティングが多い。

一方で横スクロールシューティングといえば、どのように位置し、敵をどう倒していくか考えさせる、戦略性のあるつくりのシューティングが多い。

とどのつまりシューティングは、時機のポジションをどのようにコントロールするかというゲームなのだが、縦スクロールと横スクロールでは味付けが違うのだ。

「Assault Squadron」

これを踏まえた上で本作を見ると、横スクロールと縦スクロールの使い分けが甘い。

同じゲームをただ縦にしたり、横にしたりしてるだけのように思えてしまうのだ。

これならいっそ、縦なら縦、横なら横にしぼって、ゲームバランスを煮詰めた方が、満足度が高い作品になったのではないかと思う。

あまりにも惜しいぜ。

基本情報

タイトル

Assault Squadron

デベロッパー

Chillingo Ltd

【STG】【沙羅曼蛇】【サンダーフォース】

この記事の作者

田中一広

ホラーゲーム作家。企画・シナリオ・グラフィック・楽曲・プログラムまでトータルでゲームを作る一方、ライターや講師としてゲームを伝える。もちろんゲーマーとして遊びもする人生ゲーム漬け野郎。妖怪博士。株式会社Wuah!地獄の代表取締役。

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