夜道で屈強な外国人から「よう、おっさん…」と呼び止められた恐怖体験!と新作のお話【MOON RISE EFFECT】
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この記事は、「MOON RISE EFFECT」リリース前に公開した記事をサルベージしたものです。(なので、時間的にまだゲームがリリースされていないかのような表現になっております)
ホラー映画大好きな俺ですが、小学生のころ映画「里見八犬伝」を観た後は、夜トイレに行けなくなりました。
映画「里見八犬伝」には、船虫という妖怪が出てくるんだけど、普段はおばあさんの姿で、顔を自分で引き裂いて、正体である大ムカデの姿に変化する。
この、「顔を自分で引き裂く」というのが、小学生の少年・田中一広にとってはトラウマ級のショッキングだったわけでありますよ。
俺はおばあちゃん子なので、おばあちゃんに連れられて「里見八犬伝」を観に行ったんだけど、映画観終わった後から「もし、俺のおばあちゃんも、船虫が化けた存在だったらどうしよう…!?」なんて妄想しちゃって…。
夜、トイレに行こうとした俺の後ろから、おばあちゃんが顔を引き裂いて船虫としての正体を現したら…なんて思ったら、夜トイレに行けなくなっちゃったのね。
ただ、よくよく考えてみると、なんでトイレ行くときに霊とか妖怪とかを恐れるんだろう…という疑問が湧いてきた。
だって、俺が霊や妖怪だとしたら、わざわざトイレに出現したくないし、ましてやトイレで用を足している瞬間を襲いたくないもの。
霊や妖怪の立間からしたら、襲った瞬間、汚物かけられるかもしれないじゃない!?
妖怪は知らんけど、霊ってさ、死んでも死にきれないような思いをして、それがために成仏できずに出てきてるわけで、そこまでの情念があるんだったら、出現する場所にも気を使うでしょ?
一方の妖怪としてもですよ。仮に、小学生のころの俺が妄想した通りに「おばあちゃん=船虫」だったとして。なんで、俺が寝ている時じゃなくて、わざわざトイレに起きた瞬間を狙うワケ?って思っちゃう。
殺るんだったら、寝ている時でしょ。絶対に反撃されずに済むもんね!
…そう考えると、霊も妖怪も、やっぱり現実ではないんだな、怖くないんだな…と思ったのが中学二年生の時ですよ。中二病という病に罹患したせいで、悪魔とか妖怪とかが敵じゃなく味方になっちゃった…ってのもあるかもしれません。
なんだかんだいって、やっぱり、怖いのは人間ですわ。
たとえば去年の夏、夜にのどが渇いて近所の自販機に缶コーヒーを買いに行ったんですよ。
夜も更けていたし住宅街だから、周りに人はいない。
…と思いきや、後ろにかなりガタイのいい…屈強な感じの外国人が一人。
乙女のごとくかよわい俺のことですから、「こんな人に襲われたらひとたまりもないなー」なんて思ってたら、その外国人が「よう、おっさん…」といきなり声をかけてきた!
「え!? 俺に話しかけたの!? おっさんって俺のこと!?」
周りを見回しても、周りにはその外国人と俺だけ。2人きりの夜の世界なんですよ。
明らかにおっさんて俺のことだし、俺に話しかけてるってことになりますわな。
そして人を呼び止める時に「おっさん」という単語をチョイスするということは、あまり友好的な感じはしない…。
「やばい! 有り金すべて(ジュース代として持ってた300円のみ)渡して土下座して靴舐めたら許してくれるか!?」
…そう思いつつ、俺は覚悟を決めて、その外国人の方を向きました。
すると、その人、なんかスマホで電話してて、「Thanks!」とか英語で繰り返してました。
多分「Your Son」とか「You Thanks」とか「You Soon」的なネイティブトークが、俺には日本語として「よぉ、おっさん…」と聞こえちゃったんだろうね。
今となっては笑い話だけど、あの瞬間は非常に怖った! 夜道で距離が近づくと、早足になる女性の気持ちが心底分かった。
夜、人に近づかれるのは、やっぱり、怖い。
ガチに危険が迫っている…という恐怖感がある。
…で、今作っている作品も、そんな「人」の恐怖を描いた作品。
ようやく完成に近づいてまして、タイトルは「MOON RISE EFFECT(ムーン ライズ エフェクト)」といいます。
「月/見 真衣(つきみ まい)」という女性が巻き込まれる恐怖を描いた、ホラーゲーム。
ぜひとも、お楽しみに…。
「MOON RISE EFFECT」は現在配信中!
ダウンロードはこちらから。
製品仕様
対象OS
iOS/Android/Kindle
価格
240円