二次元に見えている絵画の中には360°の怖ろしい空間が広がっている!ホラー脱出ゲーム「恐怖!美術館からの脱出:プレイルーム」
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今回紹介するゲームは「恐怖!美術館からの脱出:プレイルーム」。
「〇〇からの脱出」というタイトルがつけられた脱出ゲーム/のほとんどは、純粋に謎解きだけ楽しむといった趣が強い。
なので、こうした作品はストーリー性やホラー性といったものはあえて省いていることが多い。
しかし本作は違うぜ!
「絵画」をテーマにした恐怖がこれでもかと盛り込まれた脱出ゲームなのだ!
ココがWuah!「恐怖!美術館からの脱出:プレイルーム」の怖さは「絵画」の特性を活かした恐怖演出にアリ
「恐怖!美術館からの脱出:プレイルーム」は、その名の通り美術館から脱出する事を目指す脱出ゲームだ。
ただ、厳密には美術館ではない。
確かに主人公は美術館の中に入り、そこで閉じ込められてしまうのだが、実際に閉じ込められるのは絵。
美術館の中で出会った少年によって、主人公は絵の中へと閉じ込められてしまうのだ。
ユニークなのが、絵の中も美術館という点。主人公が閉じ込められた絵は、美術館を描いたもの。
絵の中の美術館にも当然絵が展示されており、主人公はこの「絵の中の絵」には自由に入ることができる。
これを利用して、なんとか脱出の術を探っていくわけだ。
本作で描かれる恐怖も、「絵」という前提を大いに活かしている。
何といっても絵なので、「見えているものは変化しない」という前提で見てしまう。
これを逆手にとって、見えているものが消えたり、突然現れたりといった形で恐怖演出が挿入される。
ただ不気味なだけに留まる演出からショッキングな恐怖演出まで、とても巧みに繰り出してくるので、ホラーゲームとしての満足度は高いと感じた。
また、ストーリー的にも何故そんな絵が存在するのかという謎の部分までキッチリ踏み込んでくれるのがイイ。
なんとなくで美術館が舞台になっているワケではない。
そこには理由があるのだ。
360°ぐるぐる見回しながら探索!
本作を開発しているのは、「恐怖!廃病院からの脱出:無影灯」をリリースしたザイザックス株式会社。
で、本作のゲームシステムはこの「恐怖!廃病院からの脱出:無影灯」と近いものになっている。
つまり、スワイプ操作によって360°ぐるぐる背景を回して探索するのだ。
このシステム、絵として描かれた世界に入り込むという本作のシステムと非常にマッチしている。
美術館内からは平面としてしか認識できない絵。
しかし、中に入ればそこには後ろもあれば横もある。360°ぐるっと世界があるのだ。
絵の外からではわからない世界があり、見えないところには何かが潜んでいるかもしれない。
そんな不気味さを感じさせてくれる。
移動システム以外は、脱出ゲームとして非常にオーソドックスに作られている。
タップして手掛かりやアイテムを集め、謎を解いていくというスタイルだ。
なので、ホラー脱出ゲームを探しているなら、プレイする価値のある一本だ。
「恐怖!廃病院からの脱出:無影灯」とどちらがオススメかというと、両方プレイすればいいと思うけど、「Jホラー!幽霊!」といういかにもなホラーを求めてるなら「恐怖!廃病院からの脱出:無影灯」。
そうではなく、新しいタイプのホラーを求めている人には本作が向いていると思う。
基本情報
タイトル
恐怖!美術館からの脱出:プレイルーム
デベロッパー
ザイザックス株式会社
配信会社
ザイザックス株式会社
対応ハード
iOS/Android