ゲームの全部の要素をきちんと詰めてほしい。残念なアクションRPG。『クイーンズ・クラウン』。

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ヒャッハー!KarzZombieだぜ。

ゲームというのは特殊なエンタテイメントだなぁ、と思うことのひとつに、表"現というものがあった。

ファミコン・スーパーファミコンの時代に主流だったドット絵。

そして、プレイステーションの時代になると3Dのグラフィックが主流となり、最近では実写と見まごうような3Dグラフィックに移行した。

興味深いのは、ハードが進化するにつれ、昔のような表"現が見られなくなっていったこと。

例えば、プレステーション3のゲームにおいて、ファミコンのようにドット絵を使ったゲームというのは、ほとんどない。

過去の表"現が、表"現方法のひとつとして残っていくわけではなく、次々新しい表"現に移り変わっていく。

これがゲームというエンタテイメントの特徴だと思っていた。

iPhoneゲームアプリが来るまでは!

iPhoneゲームアプリは、価格が安いことから、開発コストも抑える傾向にあるため、それこそファミコン時代のようなドット絵テイストの表"現から、最新の3Dグラフィックまで、多彩な表"現が混在している。

これはおもしろい状況だ。

さあ、今日紹介するゲームは『クイーンズ・クラウン』!

「クイーンズ・クラウン」

『クイーンズ・クラウン』は、アクションRPGだ。

プレイ感覚は、「聖剣伝説」に近い。

画面左のバーチャル十"字ボタンで主人公の移動を行い、画面右のバーチャルボタンで攻撃を行う。

画面右上部にある武器持ち替えボタンを押せば、武器の変更ができる。

「クイーンズ・クラウン」

グラフィックのテイストは、ディフォルメされたキャラクターで、スーパーファミコン時代をホーフツとさせる。

昔のゲームらしい、最新ゲームだ。

「クイーンズ・クラウン」

アクションRPGとして、ゲームシステムやゲームバランスは、普通に楽しめるレベル。

但し残念な点が2つある。

「クイーンズ・クラウン」

1つは、BGMがないこと。

これで盛り上がりが大きくそがれるため、感じられるおもしろさが随分減っていると思う。

2つめは、ストーリーがつまらないこと。言葉は日本語変換しているので、ストーリーがわからないということはないのだが、どこにでもあるような話で、おもしろくない。

また、メッセージが文章の途中でウィンドウをまたがるため、読みにくいことこの上ない。

「クイーンズ・クラウン」

ゲームの細部までもっと気を使ってくれれば、もっと良いゲームになったと思う。

メインのゲーム部分のおもしろさと、それ以外の欠点を併せて考えた時、ちょっとこの金額だと高いかな、という印象だ。

基本情報

タイトル

クイーンズ・クラウン

デベロッパー

Com2uS Inc.

【ACT】【RPG】

この記事の作者

田中一広

ホラーゲーム作家。企画・シナリオ・グラフィック・楽曲・プログラムまでトータルでゲームを作る一方、ライターや講師としてゲームを伝える。もちろんゲーマーとして遊びもする人生ゲーム漬け野郎。妖怪博士。株式会社Wuah!地獄の代表取締役。

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