その行動はあっているか?一手一手確認しながら進む緊張感のあるホラー「死印」
[投稿日:
ダンジョンRPGというジャンルは、元祖といえる「ウィザードリィ」のころから、ホラーじゃないのにある種の「怖さ」を持っている。
まず、ダンジョンが暗い上入り組んでいて迷いやすい。
迷えば当然、体力があと少しだという状況でも安全な場所へ帰ることができない。
しかも、敵が強めに設定されていることも多く、相当レベル差がない限り苦戦しがち。なので死にやすい。
なので、この手でいいのか、この戦い方でいいのか、今回復アイテムを使っていいのか…と一手一手確認しながら進む…そんな「怖さ」があるのだ。
そして、そんなダンジョンRPGを作ってきたゲームデベロッパーが、ホラーゲームにチャレンジしたのが「死印」だ。
ココがWuah!「死印」の怖さは、ホラースポットを一手一手確認しながら進む怖さ
「死印」は、ダンジョンRPGに特化したゲームデベロッパー・エクスペリエンスが手掛けたホラー・アドベンチャーゲームだ。
これまでに手掛けてきたダンジョンRPGの特性を活かし、マップが3Dダンジョン形式になっており、マップを移動しながら探索するという要素が特徴的。
ダンジョンRPGと違っているのは、メインが戦闘ではなく探索ということだろう。
次の場所に移動したら、懐中電灯を動かしてそこに何かないか調べながら進んでいく。
場合によっては、死の危険が発生することもある。
そのひとつが、デッドリーチョイスと言って、一定時間以内に回答しなければ即死してしまうシチュエーション。
「一定時間」と書いたが、これはHPのようなもので、消費した時間は回復するまで消費したままになってしまう。
なので、ひとつのデッドリーチョイスに時間をかけてしまうと、次のデッドリーチョイスで死にやすくなる。
このおかげで、ホラースポットをおっかなびっくり、一手一手確認しながら進む怖さが味わえるというわけだ。
怪異を乗り越えるための戦闘要素
また、ダンジョンRPGと似た要素として、敵…怪異との戦いという要素がある。
とはいえ、装備や魔法で攻撃力を高めてHPの削り合いをするというものではなく、徐々に近づいてくる怪異に殺されるまでに、怪異を倒すための適切なアイテムを使用する…という、謎解き的なものだ。
こちらも「近づいてくる」という制限時間のようなものが設定されているため、ひとつひとつの選択にかなり頭を悩ませることになる。
ガチRPGではないのでアドベンチャーゲーム感覚で楽しめる
ここまでさんざんダンジョンRPGとの類似性を上げてきたけど、プレイしてみると紛れもなく本作はアドベンチャーゲームだ。
探索はダンジョンのようにマップを移動するものの、マッピングが必要なほど複雑なものにはなっていないし、デッドリーチョイスも怪異との戦闘も、基本的には選択肢選びの延長戦。
時間制限要素は、恐怖を高めるための演出と捉えた方がいいだろう。
なので、ダンジョンRPGは苦手…という人でもまったく問題なくプレイできる。
ストーリー的には、都市伝説/の要素と呪いの要素を絡めたもので、Jホラーの延長線上と考えていいだろう。
なので、現代日本の生活感に満ちている。
何しろ舞台は八王子なので、風景もごく見慣れた風景の延長線上だ。
なので、攻略サイトを見ないでプレイすれば、身近な空間に巻き起こる恐怖と探索の恐怖があいまって、しっかり恐怖を堪能できるハズだ。
Switch版
PS4版
基本情報
タイトル
死印
デベロッパー
エクスペリエンス
配信会社
エクスペリエンス
対応ハード
Switch/PS4
価格
Switch版
5,184円