伝説のRPGがiPhone到来!だがしかし、その内容は残念感満載…。『Wizardry 囚われし魂の迷宮』。

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ヒャッハー!KarzZombieだ。

俺がこれまでの人生で、とことんハマったRPGが3つある。

飯をすることも忘れ、どうしてもゲームを中断せざるを得ない時でも、中断時に四六時中ゲームのことが頭を離れなかった。

そのゲームは、「女神転生II」「ダンジョンマスター」そして「ウィザードリィ」だ。

そんな「ウィザードリィ」が、iPhoneにやってきた!

『Wizardry 囚われし魂の迷宮』!

「Wizardry 囚われし魂の迷宮」

『Wizardry 囚われし魂の迷宮』は、3Dダンジョン型RPGだ。

「Wizardry 囚われし魂の迷宮」

元々はPS3で出ていた作品の移植品。

「Wizardry」シリーズは、1作目から5作目までの世界観が共通している。

RPGの元祖にして、日本で熱狂的な人気を持つのが1作目から5作目だ。

日本で「Wizardry」というと、断りがない場合はこの1作目から5作目を指すと言っていい。

その後、システムや世界観を変えて6作目〜8作目がリリースされたが、日本ではこちらはあまり人気がない。

逆に海外では、6作目〜8作目の方が人気って話だがな。

日本では、1作目から5作目の人気が高いってンで、1作目から5作目のシステムをベースにしてその後、日本オリジナルの続編がいくつも作られた。

今回iPhoneに移植された『Wizardry 囚われし魂の迷宮』も、そのひとつだ。。

…という経緯を踏まえて、この記事は1作目から5作目までが好きだったユーザーに向けて書くぜ。

何より俺自身がそうだしな!

「Wizardry 囚われし魂の迷宮」

さて、まずこの『Wizardry 囚われし魂の迷宮』、iPhone移植に当たってのマイナスが2点ある。

1つめは事前プロモーションの部分。無料であるということがアナウンスされていたので、「無料でどこまでできるんだろう?」と思っていたユーザーが多いと思う。

しかし実際には無料部分は結構"少ない。

地下一階しか冒険できず、プレイヤーレベルも5までという制限がついている。

これだったら無料版など用意せず、ハナから1000円アプリで売ってくれた方がまだ印象が良かったゼ。

「Wizardry 囚われし魂の迷宮」

2つめ、インターフェースがあまりよくない。

iPhoneゲームをあまり遊びなれない人が移植したんだろうか。

PSP等で遊んでいたら気にならないのかもしれない、そのコマンド選んだ後にこのコマンド選ばせるの?的な違和感。

一旦セーブしてゲームを中断した後起動した際に、新規登録時と同じ画面が表"示されるので面食らう。

極めつけは、自動一時保存機能を持っていない。

だから、例えばキャラクターメイキングで超高いボーナスポイントをゲットしたぜ!ってな時に、電話がかかってきて慌てて対応しちゃうと、もうそれでボーナスポイントはなくなる。

再びタイトル画面からやり直しって寸法だ。

ハッキリ言ってこの最後の点は最高にイタダケねえ。

今すぐアップデートして直すべき点だと言えるぜ。

「Wizardry 囚われし魂の迷宮」

上記を除いて、『Wizardry』シリーズの続編として見た場合にも、俺にはマイナスに思えた点が2点あった。

1つめ、主人公キャラクターに顔グラフィックがついた。

最近のゲームに合わせて主人公の顔グラフィックぐらいつけないと…って判断かもしれない。

だが、顔パターンが、種族×性別ごとにしか用意されていない。

さらに顔パターンが、萌えとまではいかないが、マンガチックで『Wizardry』っぽくない。

一体この仕様は、誰をターゲットにして加えた仕様なんだ?

『Wizardry』未体験のユーザーにも売ろうとした結果だろうか?

だったら、せめて最近のゲームに合わせて─モンハンと同程度の顔パターン程度用意した方がいいのではないだろうか。

つーか萌えキャラとかマンガっぽいキャラが好みなら、「ととモノ。」とか「アンチェインブレイズレクス」とか遊ぶんじゃねーか?

2つめ、戦闘シーンのアニメーション。

これもまた、最近のゲームに合わせてアニメーションぐらいしないと、画面がさみしい…的なことかもしれない。

ただ、このせいで、本来の『Wizardry』と比較すると、戦闘がもっさり感じられた。

だが、よくよく考えると『Wizardry』6作目以降の戦闘はもっさりしていたので、この点はもうしょうがないことかもしれない。

「Wizardry 囚われし魂の迷宮」

上記二つを除くと、後は楽しめる出来だと思う。

ダークゾーン、回転床…などなどダンジョンのしかけと、不気味な雰囲気あふれるモンスターとの戦い。

そして未知なるアイテムとの出会い。

こうしたドキドキ感は十"分に味わえるだろう。

それだけに、上記のマイナス点が残念すぎるぜ!

…なんというか…ゲームとして「今風」に合わせなきゃならないのはよくわかる。

ビジネスだしな!

だが、本来のコンセプトや味をなくす形で「今風」にするってのは、意味ねェんじゃねえか?

基本情報

タイトル

Wizardry 囚われし魂の迷宮

デベロッパー

ACQUIRE Corp.

【RPG】【ウィザードリィ】

この記事の作者

田中一広

ホラーゲーム作家。企画・シナリオ・グラフィック・楽曲・プログラムまでトータルでゲームを作る一方、ライターや講師としてゲームを伝える。もちろんゲーマーとして遊びもする人生ゲーム漬け野郎。妖怪博士。株式会社Wuah!地獄の代表取締役。

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