声【ぞくっ、とする怖い話】

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Tさんは、不思議なことに遭遇しやすい体質だという。

…これは、Tさんが幼いころの話。当時T さんが遊んでいた公園には、とあるがあった。

いわく…公園の付近に水があるわけでも、雨が降ったわけでもないのにぴちゃぴちゃと水の音がする…。誰かが歩いたわけでもない。それでも、音がする。ぴちゃぴちゃ…と。

その日、Tさんはその公園で一人遊んでいた。周りには誰もいない。ブランコやすべり台など、使い放題だ。

Tさんが夢中になって遊んでいると…ふと、誰かから呼ばれた。…女の人の声だ。

しかし、T さんが振り向いても誰もいない…。…T さんは気のせいだろうと気にしないことにしたという。

しかしその後…今度は友達と遊んでいる時のこと。

また、誰かから呼ばれた。

振り向いても…やはり、誰もいない。

友達に聞いても、そんな声は聞こえなかったという…。だからT さんも気のせいだろうと思うことにした。

ただ……いつかと同じ、女の人の声だったという。…その声も。

【怪談】【怖い話】

この記事の作者

田中一広

ホラーゲーム作家。企画・シナリオ・グラフィック・楽曲・プログラムまでトータルでゲームを作る一方、ライターや講師としてゲームを伝える。もちろんゲーマーとして遊びもする人生ゲーム漬け野郎。妖怪博士。株式会社Wuah!地獄の代表取締役。

この記事が含まれるコーナー

ぞくっ、とする怖い話

それは、誰かが体験した物語。
背中がぞくっとする、本当にあった怖い話…。

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