ジャングルジム
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その昔…多くの公園には、ジャングルジムという遊具があった。
主に金属のパイプを組み合わせて作られた、骨組みのような構造物。子供が登ったり、ぶら下がったりして楽しむ遊具だ。
その利用方法から、子どもが高所から落下してしまうことも少なくない。
このため、危険性が高いということで撤去が進み、最近の公園では置かないことが多い。
ただ、Aさんが子どものころ使っていた公園には、ジャングルジムがあったそうだ。
その公園は利用する子どもも少なく、さびれかけていたが大きなジャングルジムが魅力的だったという。
もちろん、Aさんもそのジャングルジムで遊んでいた。
ある日のこと。
ジャングルジムへ近づくと、その頂上で子どもが一人、遠くを見ている。
Aさんも同じ高さまで登ろうと、登り出した。
やがて頂上に着くと、
そこには、先ほどの子どもの姿。
ただ、その子供は、「首だけ」の姿だったという。
驚きのあまりAさんはジャングルジムから落下、気を失った。気付くと病院だったという。
その後、そのジャングルジムでの落下事故がたびたび発生するということで、公園自体が取り壊されることになった。
今では、その場所は駐車場になっているとのことだ。