一歩足らないおもしろさ。残念無念なダッシュアクション。『Darkness Escape Deluxe』。

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ヒャッハー!KarzZombieだぜ。

あともうちょっと時間があればなんとかなったのに…ってなことァあるよな。

学生時代を思い出してほしい。

もちろん学生さんは現在を鑑みてほしい。

そう、テストの時だ。

確信が持てないテスト結果を、やっぱり書き変えようか、そのままにしようか、時間ギリギリまで考えなかったか。

もう一番後ろの席の奴が答案回収しはじめてるのに、ギリギリまでシャーペンを走らせなかったか。

そして結果の日、「もうちょっと時間があればな…」とか思わなかったか?

さあ、今日紹介するゲームは、『Darkness Escape Deluxe』!

「Darkness Escape Deluxe」

『Darkness Escape Deluxe』は、ダッシュアクションゲームだ。

いわゆる「Monster Dash」的なゲームだ。

主人公はオートで右方向に向けて走ってゆく。

障害物が出てくるので、ジャンプボタンで避ける、ルールはそれだけだ。

「Darkness Escape Deluxe」

ただ、少々他のゲームと違うフィーチャーとして、距離を競うのではなく、ステージクリア型になっている点がある。

また、ダッシュアクションは基本的にアイテムは、入手すると即座に自動的に使用されるゲームが多いのだが、本作はアイテムを保持し、プレイヤーが任意のタイミングで使用できるようになっている。

「Darkness Escape Deluxe」

ステージクリア型になっていることで、ゲーム性は煮詰まっているように思える。

基本的にダッシュアクションの場合、マップは自動生成され、プレイ毎に異なる。

だから、障害物がエグイ出方をする場合もあれば、比較的緩い出方しかしない場合もある。

しかし本作の場合、見透かしたように、エグイ障害物の出方をするので、「そう来たか!」という思いと共に、ステージを攻略していく楽しさが味わえる。

「Darkness Escape Deluxe」

だが、それにしても…さらにゲーム性を煮詰めて欲しかった。

せっかくアイテムが任意の位置で使用できるのだから、もっとアイテムを使ってステージを攻略するおもしろさを高めた方がよかったのではないか。

アイテムの種類や演出も、もう少し時間をかけたら、名作になりえたかもしれない。

残念無念だ。

基本情報

タイトル

Darkness Escape Deluxe

デベロッパー

InfiWorks Inc

【ACT】

この記事の作者

田中一広

ホラーゲーム作家。企画・シナリオ・グラフィック・楽曲・プログラムまでトータルでゲームを作る一方、ライターや講師としてゲームを伝える。もちろんゲーマーとして遊びもする人生ゲーム漬け野郎。妖怪博士。株式会社Wuah!地獄の代表取締役。

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