孤独と寒さの中静かに迫りくる死の恐怖!「Distrust」

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子供のころ、漠然と死ぬのが怖いと思ったことはないだろうか。

死は誰にでも等しく訪れる。人は皆徐々に死へと近づいている

足腰が悪くなり、歯が悪くなり、筋力も衰え、やがて死ぬのだ。

それは当たり前のこと。だけど、大人になると、大病でも患わない限り意識しない…。

そんな、静かに迫ってくる死の恐怖を描いたのが「Distrust」。

ココがWuah!「Distrust」の魅力は寒さと孤独感、静かに迫る来る死がもたらす怖さ

「Distrust」は、北極基地からの生還を目指すホラーアドベンチャー。

北極基地はエイリアンの襲撃により壊滅。主人公は救援に向かったチームの一員だ。

まあその救援チームも、奇妙な光によって墜落し、救援どころじゃなくなっちゃうんだけどね…。

ゲーム的には、2Dマップを探索し、次のマップへ進むキーアイテム発見を目指すアドベンチャー。

主人公には満腹や暖かさ、スタミナというパラメータがあり、これらのパラメータがゼロにならないよう管理する必要がある。

食べ物を手に入れて食べたり、燃料を手に入れて暖房を起動したり…と言ったことをやらばければならないわけだ。

やらなければ死ぬ

つまり、何もしなければ徐々に死が近づいてくる

本作が怖いのはココ!

エイリアンなんざ、さっぱり怖くない!

…いや、ちょっとは怖いかもだけど。

恐怖を補強するスマホの操作感

凍えるほどの寒さが伝わってくる強烈なビジュアル。

灯りのない暗さが、感じられる寒さに拍車をかける。

さすが、開発者がシベリア在住なだけある。

だから、パラメータが減っていくことの怖さが、数字だけでなく実感としてしっかり伝わってくる。

この怖さ、映画で言うなら、大海原にたった2人取り残され、迫ってくる鮫によって否応無く死を突きつけられる「オープン・ウォーター」に通ずるものがある。

敵が出た!怖い!じゃない、静かな怖さ

たまにはこういう怖さもアリじゃないか?

基本情報

タイトル

Identity V

デベロッパー

中手游

配信会社

中手游

対応ハード

iOS

価格

無料

【Distrust】【サバイバルホラー】

この記事の作者

田中一広

ホラーゲーム作家。企画・シナリオ・グラフィック・楽曲・プログラムまでトータルでゲームを作る一方、ライターや講師としてゲームを伝える。もちろんゲーマーとして遊びもする人生ゲーム漬け野郎。妖怪博士。株式会社Wuah!地獄の代表取締役。

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