まだまだ完成とはいえないが、新たなジャンルの息吹を感じるシューティング風RTS!『Elemites』!

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ヒャッハー!KarzZombieだぜ。

まだゲームが生まれて間もなかったファミコン時代には、いくつも新しいゲームジャンルが生まれた。

生まれては消えていった。

やがてドラクエが生まれて日本ではRPGが安定して売れると判断され、RPGが大量生産された。

スーファミ、プレイステーション…と時代は変わって格ゲー、無双系アクションやFPSなど新たなゲームシステムが生まれ、今ではあまり新しいゲームジャンルというのは生まれていない。

そんな中に、これは新しいと思えるゲームに出会えた。

『Elemites』!

「Elemites」

『Elemites』は、RTS風のインターフェースを持ったシューティングゲーム。

いや、シューティングゲーム風のルックを持ったRTSともいえる。

「Elemites」

縦にスクロールする画面。

画面上方から出現する敵キャラクター。

それらを避けながら攻撃していく。

…これだけ書けば、どこからどう見てもシューティングゲームに思えるだろう。

「Elemites」

だが一方で、攻撃方法はモンスターを召喚。

召喚したモンスターは敵に向かっていき攻撃をし、敵の体力を徐々に減らして死に至らしめる。

無論敵さんも攻撃をしてくるワケで、モンスターの体力も削られ、ゼロになれば土くれへと返る。

これを読めばRTSだと思うだろう。

だが、その両方こそが本作なのだ。

「Elemites」

非常に新しい雰囲気を持っており、可能性を感じる作品と言える。

だがその半面、「どのような快楽を得られるゲームなのか」というコンセプトの練り込みがいま一つのように思う。

敵を圧倒する爽快感も乏しく、弾や敵を避けるパターン化のおもしろさも薄く、タイミングを見てモンスターを召喚するおもしろさも弱い。

どれもあるが、どれも弱いと言った状況だ。

しかしながらこの先、このゲームシステムで、コンセプトを切り詰めた作品が出てきたら化けると思う。

シューティングゲームは、高難度化によってその歴史を閉じたといっても過言ではないが、本作であれば、シューティング初心者にも遊べるシューティングを実現できるだろう。

そして、守ってばかりではなく、攻めるタワーディフェンスというのも再現できるように思う。

是非、このゲームの発展形を見せてほしいものだ。

基本情報

タイトル

Elemites

デベロッパー

Metaversal StudiosGame Center

【STG】【RTS】

この記事の作者

田中一広

ホラーゲーム作家。企画・シナリオ・グラフィック・楽曲・プログラムまでトータルでゲームを作る一方、ライターや講師としてゲームを伝える。もちろんゲーマーとして遊びもする人生ゲーム漬け野郎。妖怪博士。株式会社Wuah!地獄の代表取締役。

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