「HotlineMiami」以来の傑作!爽快でスリルフルなアクションと謎めいたストーリー、美しいドット絵で魅せるサイドビューアクション「KatanaZERO」
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「Hotline Miami」のヒット以降、敵も味方も一撃死系のインディゲームというのが多数リリースされた。
その中でもオレがプレイした中で最高傑作だと思うのが「Katana ZERO」だ。
ココがWuah!「Katana ZERO」の魅力は、一瞬の殺し合いにフォーカスすることで生まれたスリル
「Katana ZERO」は、刀を使う殺し屋として、ターゲットを殺害するアクションゲーム。
これだけでも「Hotline Miami」のフォロワーであることがよくわかるが、ただし本作はサイドビュー。横から見た視点だ。
目的であるターゲットを殺害するためには、ターゲットのいるポイントまでに待ち構える敵たちを葬っていく必要がある。
敵を葬る武器は刀。マウスカーソルで剣を振るう方向を操作し、マウスクリックで斬ることが可能だ。
一応、マップ上にある置物などを投げて遠距離武器として使うこともできるが、メインは近距離戦。
敵から攻撃される前にこちらの剣撃を当てることが問われるわけだ。
このためプレイ感は、「Hotline Miami」を鉄パイプでプレイする感覚に近い。
鉄パイプメインで、他の武器は全部投げて使う感じだ。
「Hotline Miami」と違うのがマップ構成。
本作も「Hotline Miami」(第一作)同様、複数の小部屋が繋がっているというマップ構成なのだが、どの部屋から襲撃するか比較的自由度の高かった「Hotline Miami」に対し、本作は悪く言えば自由度が低い。よく言えば、攻略順に迷わないため、刀を振るうタイミングに集中できる。
また、ゲームプレイは主人公の頭の中で殺しのプランをイメージトレーニングしているという形になっており、本番ではないという点も本作ならではのポイント。
ゲームプレイが成功すると、モノクロの画面でプランに基づいて実際に殺しを行う。
こうした構成のため、小刻みにチェックポイントが設定されているのが特徴的だ。
また、謎めいたストーリー面も、「Hotline Miami」を思わせる。
主人公は夜になると悪夢を見る。
この悪夢の中では、登場人物やセリフがぼかされており、それが徐々に明かされていくという構成。
「Hotline Miami」が持っていた、「電話の主は誰か?」「そもそも主人公は何者か?」といった謎めいた部分を、本作でも異なる見せ方で引きづいている形だ。
「Hotline Miami」では時折、ニワトリ、ウマ、フクロウというマスクを被った三人の謎の人物との会話が挿入されていた。
この演出がまた謎を呼んでいたのだが、本作でもこうした演出が挿入されている。
その相手はカウンセラーと思われる人物。
彼と悪夢について語り合うシーンは、悪夢のシーンと並んで本作のストーリーに強烈な吸引力を生んでいるように思う。
カウンセラーの口から語られる主人公の過去が気になるし、でもカウンセラーの言っていることはウソかもしれない。信じられる人物には思えない。
カウンセラーは主人公をどうしようとしているのか?あるいは、もう何かしたのか?
会話のみの静かなシーンなのに、アクションシーン並みにハラハラドキドキさせてくれる。
アクションシーンの持つスリルと爽快感。そして謎めいたストーリーの魅力。
さらには魅力的なBGMと、ドット絵で描かれたグラフィックの美しさ!
特に、ビルで窓のの向こう側に移動した時のアクションは、時代劇で見られる障子越しの殺陣を思わせるカッコよさだ。
正直、フルプライス出してもいいんじゃないかと思う。
なので、これは買い推奨だ。ちゃんとセリフも日本語対応しているしね!
基本情報
タイトル
Katana ZERO
デベロッパー
Devolver Digital
配信会社
Askiisoft
対応ハード
PS