ゾンビと戦う戦術シミュレーションゲーム!悪くはないが、肩透かし感が残念…。『Tactical Soldier - Undead Rising』。

[投稿日:

ヒャッハー!KarzZombieだぜ。

美味いものと美味いものを混ぜれば、より美味いものになるんじゃねえか?

一見誰もがそう思うことだが、とんでもねえぜ。

俺ァ小学生のころ給食で出たチョコパンがやたら美味かった。

さらにその日は好物の豚汁も出てて、その美味さ格別だった。

そこで俺はさらに美味さのヴォルテージを高めるべく、チョコパンを豚汁に浸して食った!

美味いもの+美味いもの=超美味いものになる!そう思うだろう。

俺は6年に及ぶ小学校生活において、その日1日だけ、給食を残した…。

ようするに、ようするにだ!

なんでもかんでも混ぜりゃいいかっていうとそういうモンじゃねェってこった!

さあ今日紹介するのは『Tactical Soldier - Undead Rising』!

「Tactical Soldier - Undead Rising」

『Tactical Soldier - Undead Rising』は、ゾンビ/と戦う、オーソドックスなターンベースの戦術シミュレーションゲームだ。

「Tactical Soldier - Undead Rising」

わらわらと迫りくるゾンビに対して、戦術と現代兵器を駆使して戦う!

そう悪くはない取り合わせだ。

「Tactical Soldier - Undead Rising」

操作は基本的に画面上のコマンドや、画面上の升目をタップするだけ。

移動や攻撃などのコマンドを選択し、対象となる場所や敵を選択すれば、ゲームは進んでいく。

「大戦略」や「ファミコンウォーズ」、「ファイヤーエムブレム」といったゲームと同様と考えていい。

「Tactical Soldier - Undead Rising」

で、だ。

本作、そんなにつまらないゲームではない。

最初のマップひとつとっても、目的地を目指した後にアイテム取得のイベントが起き、アイテムを取得して目的地に戻ると、大量のゾンビに囲まれる…といった演出が起こるなど、ユーザーを楽しませる演出がある。

「Tactical Soldier - Undead Rising」

だが…だ。ゾンビものという視点から見ると、何がおもしろさのポイントなのか、ぶっちゃけわからない。

敵はワラワラと出てくるが、なんせゲームシステムがシミュレーションゲームなので、「怖い」というよりは「どう倒すか」に神経が行ってしまう。

それなら逆にゾンビをガンガンブチ殺す爽快感を味わえるかというと、まあ基本的に1ターン毎、1キャラクター毎に攻撃を行うため、攻撃自体に爽快感はない。

或いは「スーパーロボット大戦シリーズ」のように戦闘演出に凝り、ゾンビが景気よく四散する演出を入れるなんてのも思いつくが、そうした演出はない。

「Tactical Soldier - Undead Rising」

つまり、シミュレーションゲームとしてはそれなりに楽しめるが、ゾンビである必要がない…そんなゲームといえる。

ちょっと肩透かしを食らった感じだぜ。

基本情報

タイトル

Tactical Soldier - Undead Rising

デベロッパー

Full Control ApS

【シミュレーション】【ゾンビ】

この記事の作者

田中一広

ホラーゲーム作家。企画・シナリオ・グラフィック・楽曲・プログラムまでトータルでゲームを作る一方、ライターや講師としてゲームを伝える。もちろんゲーマーとして遊びもする人生ゲーム漬け野郎。妖怪博士。株式会社Wuah!地獄の代表取締役。

この記事が含まれるコーナー

ゲームレビュー

エッジの鋭いホラーゲームをオススメするゲームレビュー。


この記事の関連記事

トガるとはこういうこと!昭和ジャパンでテキサス出身アメリカンヤクザが鬼や侍に変身して大暴れ!『COWBOY YAKUZA』

[Posted:]

現実と幻を行き来する不安感!有料化も頷ける充実のシリーズ最新作!『Forgotten Hill Disillusion』

[Posted:]

待ち受けるのは敵かアイテムか?未知の空間を探索する怖面白さが魅力のローグライク全方位シューター「Ailment」

[Posted:]

天使×悪魔!最強の二人が敵を倒しまくるロックンロールな爽快バイオレンスアクション「GodsTrigger」

[Posted:]

上に戻る