怖い。でもビジュアルはコミカル。でもだからこそ怖いんだ!ホラー脱出ゲーム「青鬼」

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恐怖笑いってのは、表と裏の関係に当たると思うんだよ!

昔、確か「グレムリン」だと思うんだけど、映画の中で煙突に入るお父さんが描かれていたわけですよ。

なんで煙突の中に入るかってえと、クリスマスイブにサンタのフリをして子どもにサプライズプレゼントを与えようとしたから。

しかし、煙突を降りている途中でなんと下から火を点けられてしまう

迫りくる火!しかし、煙突の中を降りることと比べて、上ることは難しい。

…さて。昔の記憶なので実際に映画「グレムリン」だったかどうかうろ覚えなんだけど、そんなことよりも言いたいのは、このシーン、コミカルにも描けるしホラーとしても描けるんだよねってこと。

お父さんが恐怖する表情と迫りくる火を交互にアップで映せば、ホラー。

一方、ちょっと客観的な見せ方にして、お父さんの表情にも笑いを与えてコミカルな音楽にしてあげれば、コント的に笑いを引き起こせる。

恐怖笑いが、表と裏の関係ってのはこのこと。

で、これをよく表しているゲームが「青鬼」なんじゃないか?と思っている。

ココがWuah!「青鬼」の怖さは、コミカルなのに何よりも怖いと思える点

「青鬼」は元々フリーゲームとして発表され、それが人気となった作品。ゲームとしては脱出ゲーム/の一種といえるだろう。

恐怖のポイントは、タイトルにもなっている青鬼との追いかけっこ

館を探索していると、特定のタイミングで青鬼が現れ、プレイヤー=主人公を追いかけてくる。マップを切り替えてもなお、執拗に

青鬼が出てこないマップや、クローゼットなどのポイントに隠れれば青鬼から逃れることができる。

しかし、青鬼は移動スピードが速いので、逃れるのはなかなか難しい。

捕まったら即ゲームオーバーなので、かなり必死に逃げることになる。

で、この青鬼なんだけど、逃げる恐怖はなかなかのもの。実際にプレイしているとかなり怖い思いをできる

ただ、青鬼は、ビジュアル的にはさほど怖くない

本作を未プレイで、ただ青鬼のビジュアルだけを見せられたら、そこまで怖いとは思わないはずだ。いや、それどころかむしろ、コミカルだとさえ思うんじゃないだろうか。

しかし、怖い

というシチュエーション、必死で逃げるというゲーム性が、一見コミカルなはずの青鬼を、恐怖の存在たらしめている。これが実におもしろい。

ゲームシステムは見下ろし型の脱出ゲーム

脱出ゲームの一種と書いた通り、本作でプレイヤーが行うことは謎解きだ。

視点こそフツーの脱出ゲームとは異なり、見下ろし型視点。

しかし、行うことは様々な場所を移動して謎を解いていくこと。

カギで扉を開けたり、暗号を解いたりといった脱出ゲームでおなじみの謎がタップリ登場する。

本作はYoutubeの配信などで「観て」楽しんだという人も多いだろう。それももちろんおもしろい。

けど、もし未プレイなら是非一度プレイしてほしい。

「観る」楽しさとは別種の、「逃げる怖さ」が味わえるはずだ。

基本情報

タイトル

青鬼

デベロッパー

UUUM, Inc.

配信会社

UUUM, Inc.

対応ハード

iOS/Android

価格

【青鬼】【脱出ゲーム】

この記事の作者

田中一広

ホラーゲーム作家。企画・シナリオ・グラフィック・楽曲・プログラムまでトータルでゲームを作る一方、ライターや講師としてゲームを伝える。もちろんゲーマーとして遊びもする人生ゲーム漬け野郎。妖怪博士。株式会社Wuah!地獄の代表取締役。

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