行きも怖いし戻るのはさらに怖い!「BIOHAZARDRE:2ZVersion」

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出典元:「BIOHAZARD RE:2 Z Version」(以下同様)

ココがWuah!「BIOHAZARD RE:2 Z Version」イチオシの魅力は、引き返す怖さ

バイオハザード/Re2」の魅力は、引き返す怖さにある。

謎を解くために警察署を移動し、時には一度立ち寄った場所に戻らなければならない。

しかしそこには、弾丸を節約するためあえて倒さなかったゾンビ/が…。撃って倒したはずなのに再び起き上がったゾンビが…さらには新たに出現した敵が…いるかもしれないのだ。

しかも、一度訪れた場所には弾薬も回復アイテムもない。自分が取っちゃったからね!

かといって先に進むのも怖い!行きも帰りも超怖い!!

それがバイオハザードなのだ。

戻った場所にゾンビがいる…かもしれない怖さ

本作が怖いのはReエンジンによるハイクオリティなグラフッィク。

けど、もちろんそれだけじゃあない。

本作はメトロヴァニアスタイルと呼ばれるゲームジャンルを巧妙に活用して恐怖を作り出している。

メトロヴァニアスタイルとは、探索しアイテムを入手することで行動範囲が広がっていくスタイル。

道中にはアイテム未入手の状態では通れない道や解けない謎が転がっており、これらの場所にはゲームが進んでから戻ることになるのだ。

ここにインパクトを持つのが本作のゾンビ!

バイオハザードのゾンビは倒れて死亡すると大量の血液が流れる。これがトドメの合図で、トドメを刺されたゾンビは2度と動かない。

しかし本作は、この血が流れる演出をあえてカットした!このため、ゾンビが完全に動かなくなったのか、一時的に動かないだけなのかわからない。

こうしたゲームの作りが、本作の恐怖を生みだしているのだ。

また、冒頭の作りも丁寧。

トレーラーを運転しながらラジオを聴く運転手。

ラジオで流れるのはゾンビらしき存在に遭遇した男の相談。でも、ラジオのパーソナリティはその相談を冗談だと決めつけ取り合わない。

この光景は「災害なんて起きるわけがない」と思い込む我々の日常と地続きだ。

しかし、そこからトレーラーの運転手が事故を引き起こし、これがきっかけにゾンビの恐怖が現実のものとして立ち上がってくる…。

実に自然に物語世界の引き込む!だからこそ、作中の恐怖もまた、自然なものとして実感できるのだ。

基本情報

タイトル

BIOHAZARD RE:2 Z Version

デベロッパー

カプコン

配信会社

カプコン

対応ハード

PS4/XboxOne/PC

価格

PS4

7,800円 税

XboxOne

7,280円 税

PC

3,990円

【バイオハザード】【サバイバルホラー】

この記事の作者

田中一広

ホラーゲーム作家。企画・シナリオ・グラフィック・楽曲・プログラムまでトータルでゲームを作る一方、ライターや講師としてゲームを伝える。もちろんゲーマーとして遊びもする人生ゲーム漬け野郎。妖怪博士。株式会社Wuah!地獄の代表取締役。

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