聴覚しか頼るもののない心細さ!聴覚をビジュアル表現したホラーゲーム「DarkEcho」

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目に見えるものだけが怖いとは限らない。

これ、現実世界ではその通りなんだけど、ホラーゲームやホラー映画といったエンタメだとちょっと違うよね。

やっぱすっげえグロいクリーチャーだとか、スプラッティングな血しぶきがあって初めて怖がれる。

でも、中には視覚に頼らず、それでいて怖いホラーゲームというのも存在している。

「Dark Echo」もそのひとつだ。

ココがWuah!「Dark Echo」の怖さは、視覚が使えない心細さ

「Dark Echo」は、聴覚を頼りにゴール地点を目指すホラーゲーム。

ただ、聴覚が頼りといっても、ビジュアルが一切ないわけじゃない

本作は、聴覚をビジュアル化した独特な表現のゲームなのだ。

まったく音がなければ、画面は真っ暗。ただ主人公の足だけが表示されている。

そこで、一歩動く。足音が響く

すると、音が矢印となって進んでいき、障害物に当たると跳ね返る。音の反響というやつだ。

要するに本作は、音を矢印によってビジュアル化しているわけ。

音の反響によって障害物の位置が把握できるので、進みながら、同時に地形を把握する必要がある。

また、矢印には色がついており、色によって何があるか概ね把握することができる。

たとえば、黄色であれば、何らかのギミックが存在しているということ。

ドアかもしれないし、何かのスイッチかもしれない。

一方、赤色であれば、そこには危険が存在している。

落ちたら助からないような大穴があるかもしれないし、罠が存在しているのかもしれない。

そしてもし、その赤い色が主人公へ向かって進んでくるのなら…怪物なので、逃げなければならない。

本作では怪物の姿は一切描かれない

ただ、矢印が赤く染まるだけだ。

でも、怖い。頼れるものがビジュアル化した音だけというのは、想像以上に心細く、怖いのだ。

タップのみのカンタン操作

本作、操作方法は非常にカンタンだ。

主人公を動かしたい方向へスワイプすればOK。

そちらの方向へ進んでくれる。

死なないようにゴールに向かえばいいので、チュートリアルなしでもゲームシステムを理解できるハズだ。

ちなみに、プレイにあたってはヘッドホンをつけた方がいい。

ビジュアルこそ超シンプルな本作だが、足音のバリエーションは豊富

音がメインなだけあって、音には非常にこだわった作品なのだ。

基本情報

タイトル

Dark Echo

デベロッパー

RAC7

配信会社

RAC7

対応ハード

iOS/Android

価格

iOS

240円

【DarkEcho】

この記事の作者

田中一広

ホラーゲーム作家。企画・シナリオ・グラフィック・楽曲・プログラムまでトータルでゲームを作る一方、ライターや講師としてゲームを伝える。もちろんゲーマーとして遊びもする人生ゲーム漬け野郎。妖怪博士。株式会社Wuah!地獄の代表取締役。

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