抑制された表現が心に訴えかけるホラーアクションアドベンチャー「ディムライト」

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今と違い、昔の映画はモノクロだった。

CGも使えないから、技術も拙い部分がある。

けど、そうした映画を今見ると、今の映画では味わえないほどの迫力を持っている場合がある。有無を言わさぬ迫力。

限られた表現手段。抑制された表現だからこそ生まれる迫力

こうした迫力を持っているゲームのひとつが、「ディムライト」だ。

ココがWuah!「ディムライト」の怖さは、抑制された表現が生む閉鎖空間の怖さ

「ディムライト」は、病院のような空間を進み、ゴール地点を目指すホラー・アクションアドベンチャー。

本作の表現は極めて抑制されていて、基本的にモノクロだ。

ポリゴンもあえて粗く作られており、プレステ1どころかスーファミの「スターフォックス」を思わせる。

その上、世界観に関する説明も乏しい。

舞台は背景から察するに病院や研究機関のよう。しかし、具体的にそれがどんな場所なのかはわからない

さらに、出現する敵キャラクターもだ。

どうやら人を喰らう存在らしいが、それが何なのかはわからない。

つまり、あらゆる要素に抑制が効いている。

だからこそ想像を喚起し、恐ろしい。それが「ディムライト」の恐怖だ。

しかし、ただ表現を乏しくすることで恐怖を煽る、「大人騙し」的な作品ではない

恐怖の象徴である敵の側を、音を立てずに通り過ぎたり…、あるいは追って来る敵に追いつかれぬよう、音も気にせずあえてダッシュで通り過ぎたり…と、ゲームシステム的にスリリングなシチュエーションが生まれるような作りになっている。

主人公と敵の配置、状況に応じて適切なアクションを選ばねばクリアできないわけだ。

必要な操作はタップだけ!シンプルにプレイ可能

操作は非常にシンプルで、タップだけでプレイすることができる。

シングルタップで、タップした場所へ歩いて移動。

ダブルタップだと、タップした場所へ走って移動してくれる。

ちなみに本作のビジュアル(主人公は足だけの表示)から、「Dark Echo」と近いニュアンスを感じる人もいるかもしれない。

確かにフンイキ的には本作と「Dark Echo」は似ているところがある。

ただプレイしてみると、ゲーム性は明確に異なっている。

音を利用してマップ上の危険を感じ取る「Dark Echo」に対し、本作は敵に気づかれないように動くステルス性や、敵から逃げる要素が強く働いているのだ。

探索を楽しみたいなら「Dark Echo」。

シンプルではあるが、スリリングなアクションが楽しみたいなら本作を選ぶといいだろう。

基本情報

タイトル

ディム・ライト (Dim Light)

デベロッパー

SanBae

配信会社

SanBae

対応ハード

iOS/Android

価格

iOS

120円

【ディム・ライト】

この記事の作者

田中一広

ホラーゲーム作家。企画・シナリオ・グラフィック・楽曲・プログラムまでトータルでゲームを作る一方、ライターや講師としてゲームを伝える。もちろんゲーマーとして遊びもする人生ゲーム漬け野郎。妖怪博士。株式会社Wuah!地獄の代表取締役。

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