第一夜-猫神の町の夜【夜探偵フクロウと謎解き暗夜】
[投稿日:
第一章・猫神の町
今回は、瀬戸内海に面した港町…猫神町で起きた事件の謎解きを話そう。
この町は、昭和のご時世に根古上佐平(ねこがみさへい)と呼ばれる人物が治めていた町だ。
彼は早い段階から造船業にたずさわっていたが、そこで身に着けた金属加工の技術と、
港町だからカンタンに手に入った魚肉とを使って、魚肉加工の缶詰で一儲けし、町を治めるほどの力を手に入れたんだ。
第二章・猫神様
そうそう、彼は変人でね。
人間よりも猫をかわいがる人物だったらしい。
だから、いつしか根古上ではなく、猫神様なんて呼ばれるようになったそうだよ。
彼自身、その名を気に入って、
わざわざ猫神神社…なんて建設し、熱心に詣でていたっていうから筋金入りだね。
なんでも、猫が頭をかくような動きで、手で三度頭をひっかくように拝むんだとか。
…おもしろいね。
ちなみに、町の名前も、その神社にあやかってつけられたものらしいよ。
ただそんな変人も、さすがに死が近づくと心変わりした。
遺言書をしたため、後継者を指名しようとしたんだ。
第三章・ダイイングメッセージ
ところがそんな矢先…彼は殺された。頭を三度ほど、刃物で刺されてね。
まるで、猫神神社の祟りにでもあったかのようだった。
ただ、彼を殺したのは決して祟りなんかじゃない。
人間だ。
その証拠に、彼はこんなダイイング・メッセージを残していた。
刑事たちは、このメッセージを「5-6」と読み、頭を抱えた…。
読者への挑戦
さあ…犯人は誰だろう。
次の中から、正しい回答を当ててほしい。
1)根古上家長男・根古上佐京(ねこがみさきょう)
2)根古上家夫人・根古上よき(ねこがみよき)
3)愛人の息子・赤池志津也(あかいけしずや)
4)根古上家お手伝い・犬山飯野(いぬやまいいの)
答えを明かすのは一週間後…。
…一週間の間、知恵を絞って答えを考えてほしい。
答えを明かすのは一週間後…正しさが示されるのは一週間後の夜だよ…。