逃げるための操作テク不要!知力と読解力だけで気軽に青鬼の怖さを味わえる「ガチ怖(ガチコワ)」

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どんなものでも時代が進むのと共に進化していくものだけど、とりわけゲームは進化っぷりが顕著だ。

ファミコン時代のゲームと、最新のVRゲームを比べたら、石器時代と現代くらいの違いがある。

これはちょっと極端な例だけど、たとえばアドベンチャーゲームひとつとっても、時代によって違いがある。

初期のアドベンチャーゲームは、キャラクターに命令する単語をキーボードで入力するというゲームだった。

つまり、正解となる単語を探すゲームだ。

それがファミコンのポートピア連続殺人事件で、あらかじめ用意されている単語から選ぶというコマンド選択形式になり、やがて画面上のある部分をクリックする、現在の脱出ゲーム/の原型のようなゲームへと変わっていった。

また、別の進化を遂げたゲームもある。

それまでのアドベンチャーゲームは基本的に、プレイヤーが移動や探索などの行動を主体的に行っていくものだったのに対し、物語を読むことに特化したゲーム。

「弟切草」を元祖とするノベルゲームだ。

ノベルゲームでも、コマンド選択式アドベンチャーゲームのように選択肢を選ぶ局面が出てくるのだけど、その数は非常に少ない。物語の節目節目で選ぶ形だ。なので、それまでのアドベンチャーゲームに比べると、プレイヤーは受け身な姿勢になる。

こうしてアドベンチャーゲームの歴史を辿っていくと、アドベンチャーゲームというのは、よりシンプルに、よりシンプルに…と進化してきたことが見て取れる。

実際、「Lifeline...」がリリースされて以降、スマホの代表的なノベルゲームはチャットアプリレベルの文章量になり、読む手間が大きく減った。ノベル(小説)というほどの文章量がないから、気軽に読めるのだ。

「ガチ怖(ガチコワ)」もそんな、「Lifeline...」フォロワーのひとつだ。

ココがWuah!「ガチ怖(ガチコワ)」の魅力は極限まで気軽にプレイできるホラー性

「ガチ怖(ガチコワ)」は、チャットアプリ形式のノベルゲーム。

世界観は、「青鬼」がベースになっている。

「青鬼」を楽しむ場合、青鬼から逃げ切るためにキャラクターを上手に操作するテクニックが必要になるけど、本作の場合、テクニックは不要。

ノベルゲームなので、読んで、選択肢を選ぶだけでOKだ。

なので、誰でも気軽に「青鬼」の恐怖を体験できるという点が魅力。

本作、「Lifeline...」に代表される一般的なチャットアプリ系ノベルゲームと大きく違う点がある。

それは、謎解き要素があるという点。

物語中、謎解きやパズルなどに遭遇すると画面が切り替わり、正解を解き明かす必要がある。

なので、厳密には読んで、選択肢を選ぶだけとはいかない。

脱出ゲームをプレイするように、知力が求められるわけだ。

謎解きは時間制限つき!焦りが恐怖をかき立てる

謎解きに時間制限が設けられているという点も、本作の特徴だろう。

制限時間を過ぎると、青鬼に襲われて死亡。ゲームオーバー!

なので、非常に焦る!

青鬼に追われる恐怖はないものの、制限時間に追われる恐怖はキッチリ用意されている。

物語的な恐怖だけでなく、ゲーム的な恐怖も味わえる点は、ゲーム好きなオレとしては嬉しい!

なお本作、セーブは自動で―部ではなく、自分の意思で手動で行う必要がある。

これは他の「青鬼」シリーズと同様の仕様なので、シリーズに慣れている人にとっては常識といえるだろう。

でも、このことに気づかないと、めちゃくちゃ先の方まで読み進んだのに、パズルを解きそこなってまた最初から読み直す羽目になってしまう。

なので、セーブはこまめに行おう

また、セーブする時にはセーブスロットをずらして保存するように。

じゃないと、死亡確定ルートへ入っているのに保存してしまい、結局最初からやり直さなきゃならない…なんてことになりかねないぞ!

基本情報

タイトル

ガチ怖(ガチコワ)

デベロッパー

UUUM, Inc.

配信会社

UUUM, Inc.

対応ハード

iOS/Android

価格

【青鬼】【ノベルゲーム】

この記事の作者

田中一広

ホラーゲーム作家。企画・シナリオ・グラフィック・楽曲・プログラムまでトータルでゲームを作る一方、ライターや講師としてゲームを伝える。もちろんゲーマーとして遊びもする人生ゲーム漬け野郎。妖怪博士。株式会社Wuah!地獄の代表取締役。

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