ゲームブック

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ゲームブック/は、読者の選択によってストーリー展開が変化するように作られた書籍のこと。

コンピュータゲームにおける「ノベルゲーム」を紙媒体で実現したものといえる…が、もちろんゲームブックの方が「ノベルゲーム」より先に生まれており、

「ノベルゲーム」がゲームブックをコンピュータで実現したものといった方が正しいだろう。

アドベンチャーゲームブックやアドベンチャーブックともいわれる。

一般的な小説と異なり、最初のページから順番に読んでいくのではなく、選択肢に応じたページを読むのが特徴。

段落ごとに番号が振られており、選択肢Aを選ぶ場合段落51へ、選択肢Bを選ぶ場合段落194へ…といった形で読むべきページが変化する。

また、ゲームブックの原型はテーブルトークRPG(TRPG)のソロシナリオとも言われており、このためゲームブックによってはシートやサイコロなどを使用することも。

サイコロなどを使ってRPGの戦闘処理を行い、パラメーターの増減やアイテムの入手などをシートに書き込んでいくわけだ。

なお、コンピュータゲームともTRPGとも異なるゲームブックだけの特徴として、「ズル」がある。

たとえば、選択肢に応じて別のページに移動する際、ページに指やしおりを突っ込んでおき、失敗の選択肢だった場合、別の選択肢を選びなおすだとか…。

あるいは、サイコロを振る際、有利な目が出たことにしちゃうだとか…。

これらはコンピューターゲームだとそもそも不可能。TRPGの場合はできないこともないが、他のプレイヤーやゲームマスターの目があるため、現実的ではない。

「そんなズルをしたらゲームがつまらなくなるんじゃ…」と思うかもしれないが、匙加減次第。ちょっとしたズルがゲームを快適にすることもあるのだ。

たぶん、ゲームブックを読んだことがある人なら、一度や二度、やったことがあるはず…。

【インディゲーム】【ホラー】【用語集】

この記事の作者

田中一広

ホラーゲーム作家。企画・シナリオ・グラフィック・楽曲・プログラムまでトータルでゲームを作る一方、ライターや講師としてゲームを伝える。もちろんゲーマーとして遊びもする人生ゲーム漬け野郎。妖怪博士。株式会社Wuah!地獄の代表取締役。

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