生活感を感じる風景で不安感を積み重ね、能面の怪物で一気に恐怖を煽る!悲鳴を上げるほど怖い「Kageroh:ShadowCorridor(影廊)」

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今はガンガンにホラーを見ることができても、幼いころは怖くてホラーなんてとてもとても…という子どもだったという人は、少なくないハズ。

子どものころは、親と遠く離れるだけでも恐怖を感じるもの。

もちろん成長と共に恐怖は薄れていく。

でもあの子供のころの恐怖は、心に沁みついているものだ。

そう感じさせてくれるのが「Kageroh: Shadow Corridor(影廊)」というゲームだ。

ココがWuah!「Kageroh: Shadow Corridor(影廊)」の魅力は昭和の生活感を感じさせる身近な恐怖

「Kageroh: Shadow Corridor(影廊)」は、能面をつけた追跡者を回避しながら探索を進める3Dアドベンチャーゲーム。

まずこの能面をつけた追跡者が怖い

そもそも能面が怖い

うろ覚えだけど、子どものころ、親戚の家の和室に能面がいくつか飾られていたのを見て怖さを感じたのを覚えている。

あと、この怪物のフォルムや動きが不気味で、恐怖を誘うものになっている。

それが追ってくる。近づくたびに鈴の音のテンポが速まる。そりゃ怖いわ!

はじめて捕まった際には悲鳴を上げてしまった。いやはや、怖い。

ただ、本作の怖さって、この能面の追跡者だけじゃないように思う。

能面の追跡者に至るまでの不気味な雰囲気の積み重ねがウマい。

まずは、スタート地点の路地ですよ。

住宅街の裏路地を進んでいくんだけど、ブロック塀の形とか、絶妙に昭和を感じさせる作り

だから、子どもの頃の記憶が刺激される。

子どものころ、こういう薄暗いとこ、怖いって思ったよなーみたいな。

なので、心に「恐怖」が湧いてくるんだよね。じわじわと。

さらに、「そんなとこに地蔵とかねーだろ!」って絶妙な位置に地蔵が置かれている。

この違和感がさらに不気味さを煽ってくる。「なんかこの街おかしくねーか?」みたいな感じ。

そうやって恐怖感を積み重ねていっての能面ですから、そりゃー悲鳴を上げるほど怖いわけですよ。

ダッシュとしゃがみ移動で3D空間を探索

ゲームシステムとしてはとてもシンプルで、ようは目的地目指して3D空間を移動すればOK

途中にはアイテムの必要な扉などがあるので、アイテムを見つけて、手に入れたアイテムを使って道を切り開いていく。

追跡者が登場した場合、ダッシュ移動で距離を稼ぎ、アイテムの爆竹を使って別方向に敵の注意を逸らし、追跡者に気づかれないようしゃがみ移動でやり過ごす形だ。

本作の怖い雰囲気があると、おっかなびっくりプレイするから、難しく感じてしまう。

でも、冷静にゲームシステムを書くと、さほど難しいゲームではない。

誰でも気軽にプレイできるゲームなので、ホラーゲー好きは是非プレイして悲鳴を上げよう。

子どものころ、昭和の風景の中で過ごした人には特におススメだ!

基本情報

タイトル

Kageroh: Shadow Corridor

デベロッパー

KazukiShiroma

配信会社

KazukiShiroma

対応ハード

PC

価格

820円

【Kageroh:ShadowCorridor】【サバイバルホラー】

この記事の作者

田中一広

ホラーゲーム作家。企画・シナリオ・グラフィック・楽曲・プログラムまでトータルでゲームを作る一方、ライターや講師としてゲームを伝える。もちろんゲーマーとして遊びもする人生ゲーム漬け野郎。妖怪博士。株式会社Wuah!地獄の代表取締役。

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