カオスな魅力にあふれていた80年代アーケードゲームの雰囲気を完全再現!「Katana Soul」 | Wuah!-[ワー!]-ホラーゲームメディア


カオスな魅力にあふれていた80年代アーケードゲームの雰囲気を完全再現!「Katana Soul」

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どこからどこまでをホラーというのか?って結構難しいように思う。

ゾンビとか吸血鬼とか幽霊いった、モンスター/クリーチャーが登場していることが重要なのか。

でもその場合、ゾンビが出てくるだけで実は恋愛コメディ、全く怖くはない…みたいな作品でもホラーとしていいのだろうか。

あるいは、それだけではなく、「怖さ」を感じさせることが重要なのか。

でもその場合、たとえばある難病の恐ろしさを描いた作品であってもホラーに分類していいのか。

ちなみに本サイト自体は、あまりジャンルを狭くしてしまうと、わざわざメディアとして運営する必要がないので、モンスター/クリーチャーが登場しているものから、怖さを実現するもの、それからバイオレンスといったものまで、幅広くホラーとしている

この観点からすると、80年代~90年代のアーケードゲームの多くは、ホラーゲームに当てはまってくる。

何せ80年代~90年代のアーケードゲームといったら、「攻撃して敵を倒す」というのが基本的なテンプレート。なので、人間のキャラクターが出ている限り、たいていバイオレンスなのだ。グレイト!

そんな中でも、ホラー的な世界観をより強く漂わせていたのが、「スプラッターハウス」や「魔界村」、「源平討魔伝」といったタイトルだろう。

そして今日のタイトルは、それから20~30年を経た今リリースされたタイトルでありながら、あのころの雰囲気を持ったゲーム。

「Katana Soul」だ!

目次

ココがWuah!「Katana Soul」の魅力は、80年代アーケードゲームの雰囲気

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「Katana Soul」は、横スクロールのアクションゲーム。

特徴は、80年代のアーケードスタイル

つまり、あのころのアーケードゲームの雰囲気を再現しているのだ。

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なので、ゲームの目的もシンプル。

あのころのゲーム達が、100円玉突っ込んだら残機ゼロになるまで敵を倒し、ボスを倒し、ステージをクリアするというシンプルなつくりだったように、本作も主人公のサムライを操作し、迫りくる敵を倒しながらゴール地点に到着すればクリアとなる。

また、ビジュアルもドット絵、色数少なめで作られており、BGMの音源も8bit風だ。

だが、ただシンプルなだけじゃない。

本作はとことん80年代アーケードスタイルを貫いている

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たとえば、最近のゲームは、どのゲームも世界観がとてもよくまとまっている。

どんなゲームが売れ筋か?という分析の元に世界観を作るからだ。

たいていの場合、人は「親近感のある世界観」を好む。

なので、既に世の中に行き渡っている伝説や神話といったものからエッセンスを抽出し、時には抜粋し、世界観を作り出す。

だから、売れる。

良くも悪くも、ゲームの世界観作りが洗練されてしまった。

一方、80年代においても、世界観が素晴らしくまとまっている作品というのは存在している。

たとえば、「ゼビウス」「ドルアーガの塔」「源平討魔伝」がそうだろう。

だがその一方で、カオスな世界観を持った作品も多い。

その急先鋒がデータイースト系のゲームで、タイトル画面に「戦う人間発電所」と書かれたゲーム「チェルノブ」は、今の時代だとSNSで大炎上大謝罪に追い込まれるんじゃあるまいか。

あるいは、「完全にそれお前エロいやつやんけ!」という御姿で青少年の第二次性徴を刺激した「R-TYPE」2面ボス、オマンー…じゃなかったゴマンダーなんてのも、なかなか今の時代だと表現が難しそうだ。

そこまでいかなくても、仏像がいきなり歩き出すとか、植木鉢が上から降ってくるとか、突発的に「何故その演出がそこに入る?」的なカオスな演出は多かったように思う。

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で、本作はそんな点もバッチリ再現している。

本作の「天狗の面」が奪われて世界に悪魔的な力が溢れてしまうといった設定や、サムライはブッダから4つの魂を得て旅立つといった設定は、当時のカオスなゲーム達を連想させずにいられない。

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さらに本作、起動画面まで再現されている!

アーケードの基板は、電源に差して起動した際、内部のROMなどをチェックする起動画面が表示されていた。

本作にはこの起動画面が用意されているのだ。

アーケートで起動画面を見たことがあるという人はニンマリしてしまうハズ。

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また、キツメの難易度設定も、当時を思い出させてくれる。

スマホゲーム全盛の今でこそ、「タップしてたらゲームが先に進む」なんてゲームが存在しているが、当時、そんなゲームはなかった。

ゲームセンター側にとってみれば、ゲームオーバーになってはじめて100円回収できるので、そりゃ当然。

できるだけ早く100円を回収したい

だから、ステージ1からそこそこ難しいし、たいていのゲームではステージ3くらいに初見殺しが待ち受けていた。

そこをいかに超えるか?こそがゲームの醍醐味だったのだ。

本作も、シンプルではあるものの、難易度はしっかり高めに設定されている。

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操作はシンプルで、移動ジャンプ刀攻撃と、プレイヤーに行えるアクションは3つ。

なので、どんな敵も刀攻撃の繰り返しだけで倒すことができる。

とはいえ、ただ繰り返すだけでは難しい。

適切な間合いを取る必要があるのだ。

本作、80年代アーケードゲームに思い入れがある人にとっては、当時を連想させるグッズとしてオススメしたい。

基本情報

タイトル

Katana Soul

デベロッパー

SEEP

配信会社

SEEP

対応ハード

PC/Android

価格

Android

300円

Steam

310円

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執筆者プロフィール

田中一広

ホラーに特化してゲームを作るインディゲームクリエイター。妖怪博士。

インディゲームデベロッパー株式会社Wuah!地獄の代表取締役。

ホラーゲームをこよなく愛する妖怪博士であり、元バーテンダー、専門学校講師といった異色の経歴を持つ。

ゲーム制作以外にも、ゲームメディアでライターとして定期的に執筆。

ホラーゲームメディアWuah!、ホラーゲームサイトWuah!Games運営中。

Twitterアカウント

@Kazhiro

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【Katana Soul】 【アクション】

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