薬物によるドーピングで半不死身化した人間達が殺し合う!おぞましくも爽快なバイオレンスゲーム「MotherRussiaBleeds」
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ふとした疑問なんだけど、ゾンビ/ってのはアレ、生きてるのかね?死んでるのかね?
生ける死体なのだから「死んでいる」のだろうけど、でも生命活動というか、動作はしているわけで、そういう意味では「生きている」。
まあ、作品にもよるけど死んだ後に再活動したって場合は、「死んでいる」んだろうね。
一方で、生きたまま不死身になったというケースは「生きている」んだろう。
で、今回はそんな「生きている」系ゾンビが出てくる作品「Mother Russia Bleeds」を紹介したい!
ココがWuah!「Mother Russia Bleeds」の怖さは、不死身の人間同士の残酷度満点バイオレンス
「Mother Russia Bleeds」は、架空のロシアを舞台にしたベルトスクロール・アクション。
つまり、「ファイナルファイト」系ゲームだ。ゲームシステム的には。
世界観の方は血しぶき飛び散る残酷バイオレンスで、「ファイナルファイト」よりは「スプラッターハウス」の方が感覚的に近い。
本作のポイントが、登場キャラのどいつもこいつも薬物によってドーピングされている点。
ドーピングによって死に至る程の傷を負っていっても活動できる。
だから、全身から血を流し、怪我でボロボロになりながらも活動を続ける。半不死身。
その見た目は、明らかにゾンビだ。生きながらして薬物によってゾンビになった存在。まさしく「生きている」系ゾンビ!
主人公もこの薬物を利用しており、薬物を注射することで失った体力を回復することができる。
また、薬物は倒れた敵の体から吸い上げることができるので、理論上は敵がいる限り延々戦い続けることが可能だ。
この薬物によってゾンビといえるレベルの不死身さを手に入れた連中という要素が、本作のバイオレンス性を高めている。
主人公も敵も、体をボロボロにしながら、薬物を打ちながら、それでも戦う姿はとてもおぞましい。
一言で言えば「ひでえ有様だな」という感じだ。
このおぞましさと同居したバイオレンスの爽快感。
この2つの感覚を同時に味わえるという点が本作ならではのテイストだと思う。
あえてコンボをしない!敵に大ダメージを与えるためにどう立ち回るか?
プレイがーが行える基本的なアクションは、移動に加えてパンチ、キック、ジャンプ、ダッシュ、薬物摂取と薬物吸い上げ。
倒れている敵に使づいてパンチすればマウントスタイルを取って攻撃ができる。
もちろん、パンチボタンを連打すれば自動的にコンボになって繋がるぞ。
一般的なベルトスクロールアクションでは、なるべくコンボを継続させるのがコツ。
なので、「投げ」だとか「キック」だとかいった、コンボを中止してしまう技に繋げないよういかに立ち回るかがポイントになる。
しかし本作の場合、なるべくならコンボを継続しない方がいい。
というのも、本作は敵の体力を削り切るまでコンボが繋がる仕組みになっている。
逆に言えば、敵を倒すまでコンボを中断することができない。
なので、コンボ中に他の敵の攻撃にさらされるリスクが大きいのだ。
このため、どのタイミングでコンボを中断するかを意識しておく必要がある。
この辺り、ゲームシステムとして「ちょっとそれどうなの?」と思う人がいるかもしれない。
けど、「薬物によるドーピング」という本作の世界観や設定を考えると、「永遠と殴り続けちゃう」から「理性を発動させて中断する」というゲームシステムがしっくりくるんじゃないかと思う。
爽快感はもちろん、ほかでは味わえないほど異質な世界観を味わわせてくれるゲームなので、バイオレンスが好きな人にはオススメできる作品だ。
基本情報
タイトル
Mother Russia Bleeds
デベロッパー
Le Cartel Studio
配信会社
Devolver Digital
対応ハード
PC