死のスリルを感じながら瞬間的な命のやりとりを楽しむ爽快感!トランスできる全方位シューター「RUINER」

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「ウォッチメン」というアメコミに、ロールシャッハというヒーローが登場する。

ロールシャッハというのは心理学のテストで、インクの染みのような模様が、何を描いたものか問うことで対象の心理状況をはかるというもの。

その名を冠した彼は、被っている覆面に、インクの染みのような模様が描かれている。

そしてこの模様が、常に蠢いている

ホラーに登場する殺人鬼は仮面で顔を隠していることが多いが、それによって表情、心理状況が読み取れないことが恐怖に繋がる。

一方、ロールシャッハは、常に蠢く模様によって、今、表情を変えたのか?こんな心理なのか?と勝手に推し量ってしまう。

もちろんロールシャッハはホラーの殺人鬼じゃないので、恐怖の対象ではない。

ただ、ウォッチメン内でロールシャッハに退治される悪党側からすれば、その異様な姿に脅威を感じることだろう。

今回紹介する作品も、そんな魅力的な覆面キャラクターが主人公だ。

「RUINER」!

ココがWuah!「RUINER」の魅力は、爽快なプレイ感とスリル

「RUINER」はサイバーパンクを世界観とした全方位シューター。

全体的に「赤」を基調とした色彩で描かれており、そんな世界で、顔をマスクで覆った主人公が活躍する。

この主人公、マスクがディスプレイになっており、「KILL BOSS」みたいな文字や絵文字などが浮かぶとう仕様になっている。

冒頭に書いたロールシャッハのようにユニークなキャラクターだ。

ゲーム的には「Hotline Miani」に近い。

マップを探索して、次々押し寄せる敵キャラクターを倒していく。

体力ゲージ制ではあるものの、「Hotline Miani」同様死にやすい。もちろんこれは、敵も同様。そして、Rキーで即復帰できるという仕様も「Hotline Miani」スタイルだ。

また、敵が落とした武器を拾って活用していくという点も「Hotline Miani」ライクといえるだろう。

逆に違うところとしては、「Hotline Miani」が小部屋で区切られたマップ構造なのに対し、本作は様々な形状の通路をベースとしたマップ構造になっている。

また、明確なボスキャラクターが登場する点も違いといえるだろう。

そして、何より一番大きな違いはスキルだ。

本作にはダッシュシールドといったスキルが用意されており、レベルアップやスキルポイント獲得によってアンロックしていくというシステムになっている。

とりわけ本作のゲーム性に強く影響を及ぼしているのがダッシュ

敵の弾を瞬時に回避するためにも活用できるが、瞬時に接近し、鉄パイプなどの近距離兵器でガンガン攻撃するといった攻めにも使える。

死にやすい難易度という緊迫感漂う中、瞬時に接近してバッタバッタと敵を倒していくプレイは非常に爽快


「Hotline Miani」好きはもちろん、サイバーパンク好きは高確率で満足できる作品。

スタイリッシュなビジュアル、超イカしたBGM(平沢進氏が参加している!)も相まって、気持ちいいトランス状態に持って行ってくれるぜ。

基本情報

タイトル

RUINER

デベロッパー

Reikon Games

配信会社

Devolver Digital

対応ハード

PS/PS4

価格

PC

1,980円

PS4

2,099円(ダウンロード版のみ)

【RUINER】【バイオレンス】

この記事の作者

田中一広

ホラーゲーム作家。企画・シナリオ・グラフィック・楽曲・プログラムまでトータルでゲームを作る一方、ライターや講師としてゲームを伝える。もちろんゲーマーとして遊びもする人生ゲーム漬け野郎。妖怪博士。株式会社Wuah!地獄の代表取締役。

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