これが病院!?絶妙に汚らしい上即死トラップ満載の病院から脱出することを目指すホラーアドベンチャー「閉鎖病棟」

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怖いクリーチャー、グロカッコいいクリーチャーというのは間違いなくホラーの魅力のひとつだ。

一方で、おどろおどろしい場所や、一人で歩くには心細い場所といった「場所」も、ホラーの魅力だろう。

で、個人的には「汚い場所」を舞台にしたホラーには惹かれるものがある。

これまでレビューした中だと「赤い女」なんかは絶妙な汚さだった。何せトイレだし!

今回する「閉鎖病棟」も、絶妙な汚さを持った場所が舞台のホラーゲームだ。

ココがWuah!「閉鎖病棟」の怖さは、大量に仕掛けられたデストラップ

「閉鎖病棟」は、病院(?)を舞台にしたホラーゲーム。

主人公の少女を操作し、病院(?)から脱出することを目指すのだ。

病院(?)とハテナマーク付きで書いているのは、3つ理由がある。

ひとつは、ゲーム開始直後は確かにフツーの病院の閉鎖病棟っぽく見えるのだけど、オープニングのイベント直後、一気にグラフィックが変化するから。

で、ふたつめはこの変化後の病院が、まあ、病院とは思えないほど汚らしい

そりゃあこんなとこ、誰だって脱出したいわ!

そして3つめは、これでもかというほどデストラップが仕掛けられているから。

患者なのか実験体なのか連続殺人鬼なのか意味不明な存在が襲い掛かってきてゲームオーバー!

ドア開けたら何者かに掴まれてゲームオーバー!何者かに睨まれてゲームオーバー!

即死トラップ以外にも、床にぶちまかれた酸を踏んでダメージ!

飛んできた矢にぶつかってダメージ!

これはどう見ても処刑設備以外の何物でもないのではないのだろうか!?…そう思うくらい、とにかくトラップが多い。

めちゃくちゃ汚らしい、生理的嫌悪感を催す場所を舞台にした上でのトラップ連発!

ホラーとしてはアリだろう。

見下ろし型でマップを移動!トラップの場所を覚えて回避せよ

ゲームシステムは、見下ろし型で描かれたマップを移動し、先のフロアへ進んでいくというもの。

「青鬼」に近いゲームシステムだ。

ただ、謎解きは少なく、トラップを乗り越えてカギとなるアイテムを探すというのが基本的な流れになる。

トラップの乗り越え方は、基本的には覚えゲーと思っていい。

即死トラップの場所を覚えて、ゲームオーバーになったらその場所には近づかない…というのが攻略の基本だ。

死ぬことが大前提のゲームシステムなので、人によってはイライラするだろうし、繰り返しプレイからゲーム自体を単調に感じる人もいるかもしれない。こうした部分を反映してか、GooglePlayの評価はいま一つのスコアだ。

ただ、追いかけてくる敵を出すタイミングや、アンロックによって言葉を覚えることで新たな情報が手に入っていくという見せ方など、ホラーゲームとしてはグッと来る部分を持っている。

ダメなゲームと一言で切って捨てるには惜しいゲームだと個人的には思う。

死亡の繰り返しに耐性のあるプレイヤーなら、プレイする価値はあるだろう。

基本情報

タイトル

閉鎖病棟(The Asylum Closed ward)

デベロッパー

TabomSoft

配信会社

TabomSoft

対応ハード

Android

価格

【閉鎖病棟】【アドベンチャー】

この記事の作者

田中一広

ホラーゲーム作家。企画・シナリオ・グラフィック・楽曲・プログラムまでトータルでゲームを作る一方、ライターや講師としてゲームを伝える。もちろんゲーマーとして遊びもする人生ゲーム漬け野郎。妖怪博士。株式会社Wuah!地獄の代表取締役。

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