キミが一般人ならこれこそが戦争の現実だ!「ThisWarofMine」
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「戦争」をテーマにしたゲームは、たいてい2種類に分かれる。
ひとつめは、自分が一兵士として戦争に参加するタイプのゲームで、FPSやTPS/、アクションゲームといったジャンルのゲームに多い。
ふたつめは、自分が司令官として戦争に参加するタイプのゲームで、戦略シミュレーションゲームに多い。
けど、戦争に遭遇する人間の中で、最も多い立場は兵士でも司令官でもなく、一市民。一般人だ。
兵士は敵を倒すため、司令官は敵部隊や敵国を倒すために戦争に参加する。
しかし、一市民や一般人は違う。戦争に参加するのではな、被害者として戦争に巻き込まれる。
相手を倒すのではない、ただただ理不尽が去るのを祈りながら生き抜く。それが一般人だ。
そしてそんな一般人の視点から戦争を描いたゲームが、「This War of Mine」。
ココがWuah!「This War of Mine」の魅力は一市民の立場で戦争を生き抜く恐怖
「This War of Mine」は、戦争を生き抜くゲーム。
架空の戦争ではなく、実在の戦争が舞台。サラエボ包囲だ。
ゲームの目的は、戦火を逃れ廃屋へとたどり着いた生存者達を操作し、戦争終結まで生き抜くこと。
そう、プレイヤーは兵士でも司令官でもないので、ただただ戦争が終わることを祈り、毎日を生きることしかできないのだ。
つまり、映画「火垂るの墓」の主人公たちを担当するようなゲームといえる。
ちなみに本作はホラーゲームではない。ゲームジャンル的には、ゲームを通して社会的な内容を学び取るシリアスゲームの一種だ。
しかし、本作は怖い。
いつ戦争が終わるか分からない中、ただただ生き抜く。
それだけで、怖い。
そもそも生き抜けるかどうかわからないのだ。
何せ、かろうじて廃屋という住処があるものの、ベッドがないから柔らかい床で眠ることができない。
ないならIKEAで買えばいい?そんなもの戦時中なんだからあるわけない。
素材を集めればベッドを作ることはできるものの、その素材はどこから集めてくるのか。
食料もそうだ。なにせ廃屋なんで、十分な食料があるわけじゃない。
だから、周辺にある廃屋などに素材や食料が残っていないか、探しに行かなければならないのだ。
もちろん、戦時下にいるのは主人公たちだけではない。一般市民は皆同じような立場にいる。
だから同じように素材や食料を探しに出ており、時には主人公たちと敵対的な出会い方をする。
さらには、主人公たちのいる廃屋を襲撃し、素材や食料を奪っていくことさえある。
それだけでなく、敵対的な兵士が訪ねてくることすらあるのだ!
いや、敵は外だけにいるわけではない。
とんでもなくストレスフルな環境なので、肉体的にも精神的にも衰弱し、病に侵されてしまうこともある。
外から内から、主人公たちの環境は時間経過とともに悪化していくのだ。
そしてそれはゲームの中だけの話じゃない。
タイトルにもある通り、これは実際に戦争になった際、最も多い一般人。つまり我々が直面する事態なのだ!
ゲームシステム的にはカジュアルなRTS
というのも、戦争の悲惨さをシミュレーションしているため、本作の難易度は非常に高い。
そもそも本作のポイントは、攻略ではなく、その悲惨さを体験することなのだ。
ただ、本作のゲームシステムは非常にシンプル。
指示したいキャラクターをタップで選び、調べるポイントや、使用アイテムを選ぶだけだ。
誰にでもできる。テーマ的にもそうあるべきだろう。
なぜなら、本作に描かれているのは、戦争に直面した我々の姿なのだから。
基本情報
タイトル
This War of Mine
デベロッパー
11 bit studios
配信会社
11 bit studios
対応ハード
iOS/Android
価格
iOS
360円