赤い布団

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夜、Nさんがふと目覚めると、赤い布団が積み重なっているのが見えた。

押し入れが開けっぱなしだったか。

そう思い寝ようとしたが、赤い布団なんて持ってたっけ?と気になった。

一回気になってしまうと、どうにも気持ちが悪い。

目をそらすことができなくなり、Nさんはそのまま赤い布団を見続けた。

すると、どうも布団がもぞもぞと動いているように見える。

寝ぼけているせいか…あるいは、目の錯覚かもしれない。

そう考えて目をこすってみたが、やはりもぞもぞと動いている。

とぐろを巻いた蛇のようだ。布団ではないのではないか……。

そう思って怖くなったNさんは、思わず電気をつけた。

すると……そもそも押入れは開いてなどいなかったという。

しかし、Nさんは確かに見た。

百歩譲って赤い布団は見間違いだったとしても、押入れが開いていたのは間違いないのだという。

恐ろしくなったNさん、その日はそのまま電気つけっぱなしで朝まで過ごしたそうだ。

【怪談】【怖い話】

この記事の作者

田中一広

ホラーゲーム作家。企画・シナリオ・グラフィック・楽曲・プログラムまでトータルでゲームを作る一方、ライターや講師としてゲームを伝える。もちろんゲーマーとして遊びもする人生ゲーム漬け野郎。妖怪博士。株式会社Wuah!地獄の代表取締役。

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それは、誰かが体験した物語。
背中がぞくっとする、本当にあった怖い話…。

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