陽気な雰囲気の中に漂う不気味さが怖い!脱出ゲーム「ForgottenHill:Puppeteer」

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ホラーには、陽気でゆかいな存在がクレイジーな行動を犯すからこそ怖いってのがある。

たとえば、子ども用のおしゃべり人形に殺人鬼が乗り移って殺戮の限りを尽くす映画「チャイルドプレイ」。

あるいは、ピエロが排水溝へと子供を誘うスティーブン・キングの「IT(イット)」。

それからゲームでは、ぬいぐるみロボット・アニマトロニクスが襲い掛かってくる「Five Nights at Freddy's」なんかがある。

今回紹介する「Forgotten Hill: Puppeteer」もそのひとつだ。

ココがWuah!「Forgotten Hill: Puppeteer」の怖さは陽気な中に漂う不気味さ

「Forgotten Hill: Puppeteer」は、脱出ゲーム/シリーズ「Forgotten Hill」の一作品。

第一作目「Forgotten Hill: Fall」に続くエピソードであり、「Forgotten Hill: Surgery」の前作にあたる。

ただ、雰囲気は「Forgotten Hill: Fall」とも「Forgotten Hill: Surgery」とも異なっている

比較的ストレートにホラー感を描いた「Forgotten Hill: Fall」、理不尽な悪夢のような不気味さを感じる「Forgotten Hill: Surgery」、いずれも見た目から不気味さが漂っていた。

これに対して本作は、やや陽気な雰囲気を持っている。

とはいえ、見た目的にはやはり不気味な印象を持つはずだ。

どこが陽気なのかというと、BGM。

本作ではサーカスのような、ちょっとゆかいな感じのBGMが流れているのだ。

これが不気味なビジュアルと相まって、怖さをかき立てている。

加えて、サブタイトルに「Puppeteer」とある通り、そこここに人形が登場する。

これがとても不気味な迫力を持っている。

人形もまた、ストレートに怖い造形ではないのだが、だからこそ怖いのだ。

謎解きは時間制限つき!焦りが恐怖をかき立てる

シリーズ二作目である本作も、他のシリーズとまったく変わらないゲームシステムとなっている。

画面をタップして探索を行い、謎の手がかりやアイテムを入手していくという非常にオーソドックスな脱出ゲームだ。

つまり、謎解きがゲームの基本。

ただ、シリーズの中でも本作はセリフが多い。

しかも三作目と違って日本語翻訳されているわけじゃないので、若干難易度が高く感じるかもしれない。

とはいえ謎解きの難易度は、他シリーズとあまり変わらないようにオレは思う。

他シリーズをプレイした後なら、解き方のコツがわかると思うので、本作もそこまで苦労せずクリアできるハズ。

英語に抵抗があるなら、まずは他シリーズをプレイするといいだろう。

基本情報

タイトル


Forgotten Hill: Puppeteer

デベロッパー

FM Studio

配信会社

FM Studio

対応ハード

iOS/Android

価格

【ForgottenHill】【脱出ゲーム】

この記事の作者

田中一広

ホラーゲーム作家。企画・シナリオ・グラフィック・楽曲・プログラムまでトータルでゲームを作る一方、ライターや講師としてゲームを伝える。もちろんゲーマーとして遊びもする人生ゲーム漬け野郎。妖怪博士。株式会社Wuah!地獄の代表取締役。

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